R30ans[Rトランタン]Blog
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官能短編小説NO.10 『一度きり』 ~後編~(1,800字程度)
その後、彼女とは3ヶ月くらい続いたでしょうか。
彼女とは、いつしか、逢ってはセックスをするだけの間柄になってしいました。
する場所は、私の車の中かホテルでした。
私は彼女とは、そんな“間柄”だと思っていました。
彼女と別れる少し前のことです。
妻の妊娠と、私の父親の癌が発覚しました。
私としては、彼女とこれ以上付き合えない状況になりました。
でも彼女は、頑として私の申し出を聞き入れませんでした。
「別れたくない。迷惑にならないようにするから、洋平君のことが好きなの、お願いこのままでいて……」
彼女は何度も「別れたくない」を口にしました。
彼女は私と違う想いを抱いていたのかもしれません。
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2016/05/21(土)
09:29
短編小説
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官能短編小説NO.10 『一度きり』 ~中編~(4,500字程度)
私は焦りました。
彼女は完全に、そのモードに入っていました。
このまま彼女の口の中に出してもいいかなと、ちらっとは思いましたが、今ここで出すのはやはり抵抗感がありました。
何か主導権を握られているような……。
私はどちらかと言うと、“される”よりは“したい”方でした。
「百合さん……、最初に俺のを出すときは、百合さんの中に出したいんだ……」
「ほんとに……?」
彼女の目が、一瞬大きくなったようでした。
「だめかなぁ……? 今度、時間があるとき、ゆっくりと百合さんとしたい……」
彼女は「うん」とうなずくと、私の首に手を回し、キスをしてきました。
「本当に、わたしでいい? おばさんだけど……」
「うん。百合さんとなら、してみたい……」
「して……して、今度して……」
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2016/05/20(金)
16:45
短編小説
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官能短編小説NO.9 『告白』 (3,800字程度)
香奈ちゃん、おめでとう。
ここから見る、香奈ちゃんのウェディングドレス姿、とっても素敵よ。
前からドレスは純白でなくちゃだめって言ってたもんね。
やっと念願が叶ったね。
とっても綺麗。
香奈ちゃん、本当に幸せそうな顔してる。
大好きな康平君と、これからはずっと一緒にいられるんだものね。
私もうれしい。
康平君も今日は一段とかっこいいね。
香奈ちゃん、康平君にぞっこんだったもの。
香奈ちゃん、いつも康平君の自慢話ばっかりなんだから、少し妬けたわ。
背が高くて、顔も整っていて、多分街を歩いていたら、ほとんどの女の子が振り向くわ……おまけに優しいし。
香奈ちゃんにはもったいなくらい。
それに、たくましいし……。
たくましい……そう、康平君は、たくましい……。
あの大きな体で包まれながら、彼のあの大きなのが体の中で動いたら……。
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2016/05/06(金)
16:10
短編小説
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官能短編小説NO.8 『パパとナナとモモちゃん』 ~最終編~ (1,400字程度)
夕方、家に帰ると、玄関からいつものよう真っ直ぐリビングに向かう。
「ただいま~」
と大きな声で入る。
パパ、風呂上りなのかタオル首に巻いて、リビングのソファに座って缶ビール飲みながらのんびりニュース観てる。
パパのテーブルの上には、わかめときゅうりの酢の物の小鉢が載っている。
「おう、おかえり」
とパパ。
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2016/04/28(木)
16:34
短編小説
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官能短編小説NO.8 『パパとナナとモモちゃん』 ~モモちゃんとパパ編~ (3,800字程度)
今日は父の日です。
今日もモモちゃんと、うちで夕食をとる約束になりました。
モモちゃんの強い要望でした。
モモちゃんいわく、
「明日は“父の日”だから……」
ってモモちゃんの父ではないけど……。
で、今日はバイト休みのはずだけど、急に店長から電話来て、今日は父の日だから、混む予定だから来てね、と言われシブシブ出かけた。
モモちゃんに遅れるかも、って電話。
でも、行ってみると、いつまでたっても、お店ガラガラ状態。
店長、あたしを呼んで「この前、無理してもらったからナナちゃん今日は帰っていいよ」
だって。
いまどき父の日にみんなで外食するか?
それ、店長の、自分にこうして欲しいな、ってはかない希望でしょ?
はあー、ため息。
モモちゃん夕方5時に来る予定、今3時。
予定変更、家に帰ってひと眠りしよ。
いいや、時間通りになりそうだから電話しなくても。
帰ると、玄関前に、見慣れた原チャリが。
ん? モモちゃんもう来てる?
早っ! もうまた料理しちゃってる?
で、玄関のドアを開けようとしたら……。
え? 鍵が掛かってる!
え? 何? これ?
なんか心臓ドキドキするんですけど……。
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2016/04/27(水)
18:21
短編小説
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官能短編小説NO.8 『パパとナナとモモちゃん』 ~ナナとモモちゃん編~ (3,000字程度)
朝、起きると、今日モモちゃんがうちに来るの思い出した。
モモちゃんは春から通ってる調理師の専門学校で仲良くなった子。
今日はモモちゃんとうちで、母の日の為の趣味と実益を兼ねたケーキを作る約束だった。
ケーキが出来たらママにもって行く予定。
もう9時過ぎてた。
約束は10時だ。
1階に下りてった。
リビングでパパがジャージ姿で新聞読んでた。
あたしに気づいて「おはよう」といつも通り明るく声を掛けてきた。
でも、昨日のパパの姿が浮かんできて、目を合わせられず「う、うん……」とか言って通り過ぎた。
「なんだ今日は機嫌が悪いのか? あの日か?」
ってノーテンキなことをホザいたので、アナタがイタイケな乙女の心をもてあそんだんだよ、お陰でこっちはなんかモヤモヤして、傷ついて、でも変な気持ちになって、寝不足なんだから、って言いたかったけど、我慢してシャワーを浴びに行った。
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2016/04/26(火)
10:15
短編小説
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