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今日の裕二はいつもより興奮している。
晴香はそう感じた。
ホテルの部屋に入るなり、ベッドに押し倒され、衣服を乱暴に脱がされたからだ。
「ちょ、ちょっと、どうしたの? 裕二」
少し抵抗する素振りをしながら訊いた。
裕二はそれに答えず、ブラジャーを彼女の首元までずり上げたままで、乳房にむしゃ振りついてきた。
そうしながら片手でスカートのホックが外され、引き下ろされた。
「いや、まだシャワーも……」
言葉では嫌な風を装っていたが、裕二の動きを止めることはなかった。
裕二との逢瀬は三週間振りだった。
先週誘いを断ったから、裕二は大分溜まっているのかもしれない……。
それとも今日は時間がないから、早めに済まそうとしているのだろうか?
それなら、それでいい……。
今日は平日の夜だ。
会社帰りに、いつものように待ち合わせてホテルに入ったのだ。
そして事が終わると、彼は家へと帰る。
妻と子供が待つ家へと。
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2016/04/11(月) 16:05 短編小説 PERMALINK COM(0)
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