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今日は父の日です。
今日もモモちゃんと、うちで夕食をとる約束になりました。
モモちゃんの強い要望でした。
モモちゃんいわく、
「明日は“父の日”だから……」
ってモモちゃんの父ではないけど……。
で、今日はバイト休みのはずだけど、急に店長から電話来て、今日は父の日だから、混む予定だから来てね、と言われシブシブ出かけた。
モモちゃんに遅れるかも、って電話。
でも、行ってみると、いつまでたっても、お店ガラガラ状態。
店長、あたしを呼んで「この前、無理してもらったからナナちゃん今日は帰っていいよ」
だって。
いまどき父の日にみんなで外食するか?
それ、店長の、自分にこうして欲しいな、ってはかない希望でしょ?
はあー、ため息。
モモちゃん夕方5時に来る予定、今3時。
予定変更、家に帰ってひと眠りしよ。
いいや、時間通りになりそうだから電話しなくても。
帰ると、玄関前に、見慣れた原チャリが。
ん? モモちゃんもう来てる?
早っ! もうまた料理しちゃってる?
で、玄関のドアを開けようとしたら……。
え? 鍵が掛かってる!
え? 何? これ? 
なんか心臓ドキドキするんですけど……。

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2016/04/27(水) 18:21 短編小説 PERMALINK COM(0)
朝、起きると、今日モモちゃんがうちに来るの思い出した。
モモちゃんは春から通ってる調理師の専門学校で仲良くなった子。
今日はモモちゃんとうちで、母の日の為の趣味と実益を兼ねたケーキを作る約束だった。
ケーキが出来たらママにもって行く予定。
もう9時過ぎてた。
約束は10時だ。
1階に下りてった。
リビングでパパがジャージ姿で新聞読んでた。
あたしに気づいて「おはよう」といつも通り明るく声を掛けてきた。
でも、昨日のパパの姿が浮かんできて、目を合わせられず「う、うん……」とか言って通り過ぎた。
「なんだ今日は機嫌が悪いのか? あの日か?」
ってノーテンキなことをホザいたので、アナタがイタイケな乙女の心をもてあそんだんだよ、お陰でこっちはなんかモヤモヤして、傷ついて、でも変な気持ちになって、寝不足なんだから、って言いたかったけど、我慢してシャワーを浴びに行った。

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2016/04/26(火) 10:15 短編小説 PERMALINK COM(0)
あちゃー、見ちゃったよー。
パパがしてるとこ。
見たくなかったよー。
20歳の年頃の娘としては……。
あたし、夜は眠ったらめったに起きないんだけど、今日は飲み会があって、帰ってきたの11時ごろだったかな。
そのとき、パパはリビングでテレビ観て起きてたんだけど、あたし、パパに「おやすみ」と言うと、そのまま二階の自分の部屋に入って、着替えもそこそこに寝ちゃったんだ。
でも、何時ごろだろう、喉が渇いて起きちゃった。
お水飲もうとして、1階のキッチンに行こうしたら、隣のパパの部屋のドアが少し開いてて、明かりが漏れてた。
ちょっと気になって覗いちゃった……。
そしたらこれだもの……。

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2016/04/25(月) 14:08 短編小説 PERMALINK COM(0)
俺が“がん”になるとは……。
葛西誠一は病室のベッドの上で、清潔そうな天井を見つめながら、心の中で呟いた。
四十歳の今になるまで、入院したことなどなかった。
毎年の健康診断も“要観察”の項目さえなかった。
健康だけが自慢だった。
仕事が落ち着いた先月、妻に勧められ、二日間の人間ドックに入ったとき、大腸にポリープが見つかったのだ。
精密検査の結果“悪性”と診断された。
内視鏡での手術は困難と言われ、開腹手術を行うことになった。
ただ、ごく初期の段階で医者の話では『百パーセント大丈夫です、とは言えませんが、摘出すれば大事には至らない現状だと思います』というあいまいだが、心配はないだろうとの見方だった。
三日前に入院し、今日これから手術だった。
ベッド脇のテーブルに置かれた小さな猫のキャラクターを模った置時計を見る。
中学生になる娘の美奈が買ってきてくれたものだ。
八時を少し回っていた。
置時計の傍らに電源を切った携帯電話がある。
不安だった。
落ち着かない気持ちでいた。
病気のこと、手術に対する不安ではない。
昨夜、携帯電話が許可されている談話室のブースから良子にメールをした。
『明日手術だ。でも、心配ない』
何気ない報告メールのつもりで送信した後、すぐ電源を切り病室に戻ってきた。
今朝早く、同じブースで電源を入れると、昨日の深夜に良子から返信が来ていたのだ。
『大丈夫。あなたなら病気なんかに負けないわ。明日、会社休んでお見舞いに行くね』
誠一はすぐさまその場で返信した。
『来なくていいよ。家族も来るんだから』

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2016/04/22(金) 07:41 短編小説 PERMALINK COM(0)
俺は妻、幸恵の大学時代からの友人、法子を呼び出し問い詰めた。
「幸恵が浮気しているみたいなんだ。君は何か心当たりはないか?」
法子は唇に少し笑みを浮かべて、上目使いで俺を見上げ答えた。
「ばれちゃった? 実はそうなの」
事は重大なはずだが、彼女の様子は、まるでいたずらを見つけられた子どものようだった。
「相手は誰だ!」
声を荒げ、問い詰めた。
「聞きたい?」
笑みは消えない。
「当然だ! 俺の妻だぞ!」

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2016/04/21(木) 12:59 ショートショート PERMALINK COM(0)
男は自分で選んで作った家庭を捨てようとは思わないだろう。
世の妻子のある男は99%“彼女”のために家族は捨てない。
男は良くも悪くも“外部の目”を重点に生きているからだ。
社会からの“評価”と言ってもいいかもしれない。
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2016/04/20(水) 11:38 エッセイ、雑記 PERMALINK COM(0)
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