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二次会の居酒屋を出たときは10時を回っていました。
今日は会社の部署の飲み会でした。
他の同僚たちは、次のお店に行ったみたいです。
いつの間にか彼と二人で歩いていました。
「送っていくよ」
彼に言われました。
彼は車で来ていて、近くの大学病院に停めていたと言っていました。
帰りは奥さんが、迎えに来るそうです。
車は明日また奥さんと二人で取りに来るみたいでした。
「タクシーで帰るからいいわ」
私は遠慮がちに言いました。
「いいよ、同じ方向だから……寒いから、行こう」
彼は、私の返事を聞かないで、歩き出しました。
忘年会のときに、あんなことをしてから、1ヶ月くらい経っています。
あれから二人とも何事もなかったように、一緒に仕事をしました。
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2016/03/16(水) 10:20 ショートショート PERMALINK COM(0)
妻の芳恵が浮気をしました。
それも一ヶ月も前のことです。
今、白状しました。
最近、妻の様子がおかしいと思ったのです。
深夜に携帯電話のバイブは鳴るし……多分メールだと思います。
今までそんなことはありませんでした。
あと、この間、通販会社から下着を買いました。
結構派手目で、今まで付けていたのと、大分方向性が違うように思われました。
香水の匂いも変わりました。
以前より、濃い艶かしい匂いがします。
それに、決定的なのは、アンダーヘアの手入れがしてあったことです。
そんなことは結婚してから初めてです。
生え際が少し剃られ、面積が小さくなって、更に毛全体が短くなっています。
ちくちくと、短い毛が口の周りに当たったので、それでわかったのです。
私はその状況証拠を妻に突きつけ、問い詰めました。
正直に言ってみろと、でないと離婚だと。
妻はおそるおそる語り始めました。
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2016/03/14(月) 09:40 ショートショート PERMALINK COM(0)
日曜日の朝、十時を少し回った頃だった。
幸彦は、二階の寝室のベッドの上で本を読んでいた。
いや、本を読んでいるように見せかけていた。
その実、字など目に入らず、そわそわと落ち着かない。
妻の美智子が、時折、幸彦がいる寝室を訪れ、乾燥が終わった洗濯物を寝室に持って来ては、畳んで、タンスにしまう仕事を繰り返している。
彼は美咲からのメールを待っていた。
昨日、美咲から誘いのメールがあったのだ。
『明日、時間空いてる? ホテルで日中からしない? 生理が近いみたいで、うずいてだめなの……』
『しょうがないなぁ……何とか都合つけるよ』
『家事とか終わらせて行くから、終わったらメールするね。待ってて』
最後には動くハートマークが付いていた。
美咲は幸彦の不倫相手だ。
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2016/03/12(土) 11:42 短編小説 PERMALINK COM(0)
会社に着いて、いつものドアを開ける。
いつものように彼女がいた。
声を掛ける。
「おはようございます」
彼女もいつものように、僕と目を合わさないように小さくあいさつを返す。
あくまで控えめだ。
僕は、入社して一ヶ月。
電車の都合で毎朝他の社員よりも40分は早く着く。
彼女はもっと早い。
僕が着くころはもう彼女はひとりでここを掃除をしている。
だからしばらくは社内では二人っきりだ。
前から彼女のことが気になっていた。
好みのタイプなのだ。
あの、むちむちとした体型が……。
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2016/03/11(金) 08:18 ショートショート PERMALINK COM(0)
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