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日曜日の朝、十時を少し回った頃だった。
幸彦は、二階の寝室のベッドの上で本を読んでいた。
いや、本を読んでいるように見せかけていた。
その実、字など目に入らず、そわそわと落ち着かない。
妻の美智子が、時折、幸彦がいる寝室を訪れ、乾燥が終わった洗濯物を寝室に持って来ては、畳んで、タンスにしまう仕事を繰り返している。
彼は美咲からのメールを待っていた。
昨日、美咲から誘いのメールがあったのだ。
『明日、時間空いてる? ホテルで日中からしない? 生理が近いみたいで、うずいてだめなの……』
『しょうがないなぁ……何とか都合つけるよ』
『家事とか終わらせて行くから、終わったらメールするね。待ってて』
最後には動くハートマークが付いていた。
美咲は幸彦の不倫相手だ。
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2016/03/12(土) 11:42 短編小説 PERMALINK COM(0)
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