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大学の二次試験を来週に控えた日曜日。
女子高校生の部屋には少し春めいた日差しが差し込んでいた。
勉強机に向かい、鉛筆を握る女の子。
その女の子の耳に、家庭教師の女子大生がささやいた。
「もう、私が教えることはないわ。あとは、受験会場での集中力だけよ」
「は、はい……」
女の子が、家庭教師の吐息に首をすくめる。
「周りでは鉛筆を走らせる音、鼻をすする音、貧乏ゆすりなんかする子もいるわ。でもそれを気にしちゃだめよ。目の前の答案用紙だけに集中するの。わかった?」
「あっ、はい……でも……あっ、先生……」
女の子の耳たぶが、甘噛みされたのだ。
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2016/03/08(火) 08:15 ショートショート PERMALINK COM(0)
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