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「あら、やっとお目覚め?」
おぼろげな意識の中で、北条美樹はその声の主を見た。
長い金髪の女だ。
鼻が高く日本人離れしている。
色白の顔に、真っ赤な口紅が映えた。
白いブラウスの胸が、はち切れそうだった。
歳は三十代半ばだろうか。
赤いマニキュアを施した長い爪が、美樹が素肌に着ている黒皮のライダースーツの隆起した胸の部分を、ゆっくりとなぞる。
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2016/03/07(月) 08:17 ショートショート PERMALINK COM(0)
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