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目を開けた。
カーテンの隙間から差し込む朝の光が、フローリングの床にひとすじの線を浮かび上がらせている。
一人暮らしのワンルームの部屋。
いつもと変わらぬ私の小さな部屋。
6月の日曜の朝。
脱いだままの状態で床の上に散らかった私の服。
二人がけのソファには、広げたままの雑誌。
そこは“ウェディングドレス特集”のページ。
そして、あなたの脱いだワイシャツ、ネクタイ。
私の下着。
あなたの下着。
いつもの私の部屋だけど、いつもとは違う日曜の朝。
背中にあなたの体温を感じる。
小さなベッドの中は、あなたの匂いに包まれている。
昨日の夜は、あなたは何度も私の中に放ったから。
たぶんシーツはシミになってる。
でも嫌じゃない。
あなたと私が一晩中愛し合った証だもの。
そっと、あなたの方に寝返りをうつ。
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2016/03/04(金) 12:02 短編小説 PERMALINK COM(0)
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