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深夜だった。
薄暗い部屋の中では、パイプベッドがきしむ音と、くぐもった若い女の声だけがが響いている。 
麻里の脚の間に男が分け入り、そこに激しく腰をぶつけていた。
無理矢理こじ開けられた体の痛みに耐えて、のどからこぼれそうになるうめき声を、手で覆い押しとどめていた。
「ちくしょうっ!」
男が言い放つ。
身体をゆさぶられながら、パジャマの上がたくし上げられた。
ブラジャーを強引にずり上げる。
あらわになった乳房がまるでむしり取られるかのように掴まれた。
「ちくしょうつ! レイコのやつ、ちくしょうっ!」
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2016/02/25(木) 08:41 ショートショート PERMALINK COM(0)
彼の住んでいるところはわかっていた。
彼は私には話さないけれど、この前二人でドライブに行ったとき、こっそりカーナビの『自宅』のボタンを押してみた。
彼は自宅を登録していた。
日曜日の朝。
彼は今日は家にはいない。
昨日の夜「明日は接待ゴルフなんだ」と言っていた。
電車を乗り継いで来た。
駅からは歩いた。
地図と記憶を頼りに。
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2016/02/24(水) 07:59 ショートショート PERMALINK COM(0)
クリスマスを一週間後に控えた金曜日の夜。
イルミネーション輝く歩道を、あなたと歩いた。
行き交う人とぶつからないように、あなたの左腕にしがみついて。
束の間でも私には幸せな時間。
さっきまであなたの腕の中にいた私。
まだ、私の体の奥にあなたに愛された余韻が残っている。
うれしい……。
幸せ……。
あなたと過ごす初めてのクリスマス。
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2016/02/22(月) 18:11 ショートショート PERMALINK COM(0)
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