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目を開けた。
カーテンの隙間から差し込む朝の光が、フローリングの床にひとすじの線を浮かび上がらせている。
一人暮らしのワンルームの部屋。
いつもと変わらぬ私の小さな部屋。
6月の日曜の朝。
脱いだままの状態で床の上に散らかった私の服。
二人がけのソファには、広げたままの雑誌。
そこは“ウェディングドレス特集”のページ。
そして、あなたの脱いだワイシャツ、ネクタイ。
私の下着。
あなたの下着。
いつもの私の部屋だけど、いつもとは違う日曜の朝。
背中にあなたの体温を感じる。
小さなベッドの中は、あなたの匂いに包まれている。
昨日の夜は、あなたは何度も私の中に放ったから。
たぶんシーツはシミになってる。
でも嫌じゃない。
あなたと私が一晩中愛し合った証だもの。
そっと、あなたの方に寝返りをうつ。
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2016/03/04(金) 12:02 短編小説 PERMALINK COM(0)
昼間だというのに、リビングのカーテンは閉め切られている。
徹は、テレビの前の一人掛けのソファーで身動きできないでいた。
口はタオルで猿ぐつわをかまされ、手足はガムテープでぐるぐる巻きに縛られている。
今、目にしているのは、妻、由美子と男の重なり合う姿だった。
二人とも下半身だけ裸だ。
男が、四つん這いになった由美子の腰を抱え、後ろからグッと下半身を押し出す。
「いやあああっ!」
由美子が仰け反り、声を上げる。
そのひと突きで、男のものが由美子の中にすべて入ったのがわかった。
「くうぅっ……意外といい締まりしてやがるぜ……」
薄ら笑いを浮かべ、由美子との結合部分をのぞき込む。
男は四十代前半に見える。
由美子の白い尻を見下ろしながら、腰を前後に動かし始めた。
由美子の尻越しに、男のへそまで続く縮れ毛が見え隠れする。
男の目には、由美子から出たりは入ったりする自分の怒張したものが映っているはずだ。
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2016/02/29(月) 12:33 短編小説 PERMALINK COM(0)
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