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「出そう?」
妻が俺にきいた。
「いや、まだだな」
しばらくしてまた妻がきいた。
「また今日もダメなの?」
「お! 今日は、なんか、いけそうな気がする」
「え、ほんと?」
妻が目を輝かせた。
「あ、来そうだ!」
「え! ほんと!」
「あ、来る!」
「ああ、来て!」
「あ、来るぞ! 来るぞ!」
「ああ、お願い来て!」
「あ、来い!」
「来て! お願い、あなた! いっぱい出して!」
「あああ、来た~!」
「あああ、あなた~!」
「出た~!」
「ああ、あなた、すごいわ、こんなにいっぱい出るなんて!」
こんなに興奮したのは久しぶりだった。
二人で抱き合い喜んだ。
そのときだった。
「うるさい! パチンコぐらい静かにできねえのか!」
隣の客の男に怒鳴られた。

2016/04/09(土) 07:29 小噺 PERMALINK COM(0)
私が小さい頃の話だ。
同級生の友達に妹が生まれた。
見せてもらったけど、すごくかわいかった。
私も欲しくなって、夕食のときに両親に言った。
「わたしも妹が欲しいな」
両親は口をそろえて言った。
「だったら早く寝なさい」


2016/04/07(木) 18:14 小噺 PERMALINK COM(0)
一週間前、合コンで知り合った彼、あそこが大きくて、テクニックもすごいの。
もう、ここ一週間、毎晩のようにしてる。
あの大きなもので一晩で何度もイカされるの。
ああ、もう思い出しただけでも、濡れちゃう。
もう私は彼の虜。
もう、一生離さないわ。
決めたわ、私、この人と結婚する。
そうだ、早くみんなに紹介して、既成事実を作らなくちゃ。
次の日。
「私、今度結婚することにしたの、みんなに紹介するわね……彼ね……えーと……あなた、名前なんて言うんだっけ?」

2016/04/06(水) 14:53 小噺 PERMALINK COM(0)
映画館から出てきた夫婦が、歩きながら話していた。
「昔は映画と言ったら2時間が普通だったけど、最近は一時間半になってきているのね、どうしてかしら……?」
「ん~、多分上映時間が短いと1日の上映回数が増えるからじゃないかな……増えればそれだけ売り上げが伸びる……そうすれば最終的には映画業界が活性化する……」
「ふ~ん、でもあなたは時間が短くなっても、回数が増えないから、活性化にはつながらないわね」

2016/04/05(火) 10:54 小噺 PERMALINK COM(0)
ああ、あなたと付き合ってもう二年になろうとしているのね。
そう、この手にはあなたの形がもう染み着いている。
この硬さ、この反り具合……。
指で包んだときの感触。
指を這わせ……そして、唇を近づける……。
何度頬擦りしたことでしょう。
もう今は目をつむっていても、あなただと分かるわ。
今となっては、あなたなしではいられなくなった。
私は満足してた。
あなただけで満足だった。
でも……ごめんなさい……。
この前なの……誘惑に負けて……一度だけ違う人のを……さわってしまったの。
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2016/04/04(月) 16:20 小噺 PERMALINK COM(0)
街角に立って、キャッチセールスの獲物を狙っている若い男がいた。
向こうから明らかに母娘とわかる二人連れが歩いてきた。
男は歩きながら母親の方に話しかけた。
「いや~お母さん、若いなぁ、娘さんと二人で歩いていると姉妹にしか見えないですよ。よくお姉さんに間違えられません?」
「いえ、私、妹です」

2016/03/31(木) 11:29 小噺 PERMALINK COM(0)
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