ああ、あなたと付き合ってもう二年になろうとしているのね。
そう、この手にはあなたの形がもう染み着いている。
この硬さ、この反り具合……。
指で包んだときの感触。
指を這わせ……そして、唇を近づける……。
何度頬擦りしたことでしょう。
もう今は目をつむっていても、あなただと分かるわ。
今となっては、あなたなしではいられなくなった。
私は満足してた。
あなただけで満足だった。
でも……ごめんなさい……。
この前なの……誘惑に負けて……一度だけ違う人のを……さわってしまったの。
いつものように、あなたを握るように片手で握ってみたわ。
ああ! でも、片手では無理だったの!
大きかったの。
両手でないとあつかえなかった。
全然違う! あなたとは全然違ってる!
ああ、こんなことって……。
でも、その人は、私にこうささやいた。
「心配ないよ、すぐに慣れるさ」って。
ああ! 私は迷っている!
私はあなたで十分だと思っていた。
でも、あの人のを握ったとき、あなたでは味わえない興奮のようのなものを感じたの。
何か、私に、いままでと違う未来があることを見せてくれたの。
ああ、私、どうしたらいいの?
このままあなたと付き合った方がいいのか、それとも……。
ねえ?
それに、もう、あなた長く持たないでしょ?
最近早いんですもの。
私だけのせいじゃないわ。
あなたも二年で限界なのかも知れない。
ごめんなさい。
やっぱり、私、乗り換えるわ……。
スマホに。
完
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