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「いやっ! なにをなさるのですっ! お師匠さまっ!」
「お千代さん……あなたの舞には、女の艶やかさがない……」
初老の男は、舞っている若い女の背後から近づくと、女の体を引き寄せた。
女の手から扇子が落ちる。
男は女の後ろから着物の胸の両縁を掴みと、左右に引き開いた。
胸の前が緩み、広がる。
隙間のできた胸元から手を差し込んだ。
女の胸の膨らみが掴まれ、まさぐられる。
「お師匠さま! なにをっ!」
「それは、あなたは、本当の女の形を、知らないからです……」
豊かな肉量を持った乳房の頂点を見つけ、そこを中心に揉みしだく。
弾力に富んだ若い肉塊が、節くれだった男の指によって大きく変形する。
「いやっ……お師匠さま……お稽古場で、そんな……おやめください……」
男の片方の手が、器用に女の帯を解く。
帯は螺旋を描き、女の足下に落ちた。
「これは、あなたにとって、大事な稽古です」
「お師匠さま! お許しをっ!」
前の合わせ目が広がる。
男の手が、はだけた白い襦袢(じゅばん)の隙間から中に忍び込む。
男の指先が、柔らかな茂みに潜り込み、そこをしっかりと覆う。
「はっ……そこは……お師匠さま……いけません……ああっ……いやっ……」
着物
女は、男の指先から逃れるように、腰を引き、身をよじる。
「男を知らぬ身体ではないようですが、あまり良い男に巡り会わなかったとみえます……あなたの日頃の所作を見れば、それがわかります……」
男の中指が的確に、女の草叢の中に隠れた小さな肉芽を見つける。
そこを円を描くように押し回す。
「ああっ! いやっ! お師匠さまっ! そこはっ! ああっ!」
指先の速さが増すにしたがって、女の脚が徐々に崩れ始めた。
畳に膝をつく。
男の体重とが合わさり、女の身体が横たわる。
男の顔が、女の肩を回り、胸のふくらみに寄せられる。
男の口がそのふくらみの先の、つんと伸びた乳首を含む。
口の中で舌と上あごでしごく。
「ああっ! いやっ! あああっ!」
女の身体が男の腕の中で反る。
「そう……まだあなたの身体は本当の男の手にかかったことがないのです……ですから、本当の女にもなれない……ひいてはそれが舞の動きにも出てしまう……いや、出て来ないのです。これではあなたを私の弟子として、皆の前で披露させるわけにはいきません……」
女の突起をこねていた指先が、今度はその下の柔らかい肉の合わせ目に滑り落ちていく。
「本当の女の姿を知りなさい……」
指先はぬめりに助けられ、女の中へと入り込んだ。
一度細い溝を上下すると、割れ目は指の幅に開きめくれる。
女の構造を理解したかのような指は、そこから折り曲げられ、女の上部を押し擦る。
「はあぁっ! お師匠さまっ! ああっ!」
そのざらざらとした肉の起伏を、中指で擦り上げながら、親指が繁みの中の肉の突起を回す。
まるで女の身体を挟んで、二つの指が同じ動きをしているかのようだった。
「さあ、あなたの本当の女を呼び起こすのです!」
男の指の動きが強さと速さを増す。
「いやあぁっー!」
女の身体がびくん、びくんと断続的に震える。
男の指が止まり、女からゆっくりと抜かれる。
男は立ち上がると、自ら着物の前を開き、肩から落とした。
中肉中背、初老だが、たるみのない身体。
しかし、その股間からは、身体に不釣り合いなほど隆々と伸びた太い幹あった。
女の目がそれを捉え、大きく見開かれる。
次の瞬間、顔を背ける。
その男のものは、男とて見た者を唖然とさせる太さと長さを持っていた。
「本当の女を呼び起こすには、本当の男を知らなければなりません……」
「お師匠さま、それだけは堪忍してください。わたくしには……わたくしには、心に決めたお人がいるのです」
男は仰向けに退こうとする女の膝頭を捕まえ、外側に押し開いた。
「女を成長させない男とつき合うのはおやめなさい……一度この稽古をつけたら、これからあなたも男を選ぶことでしょう……」
「そ、そんな、お師匠さま……」
男は、口を開きかけた女の割れ目に、根元より太い丸々とした先端をあてがった。
しかしそれは、女の肉の合わせ目のより大きく見えた。
先端が女の狭い溝を縦にすべる。
溝が男の太さにめくれ広がっていく。
「はっ! いや……」
先端が女の中にすっぽりと埋没した。
続いて、太い幹の部分がゆっくりと食い込んでいく。
「はうっ! ああっ!」
女の入り口は、男の大きさに無理やり押し広げられ、じりじりとその棍棒を思わせるものを呑み込んで行った。
先端が女の中の肉の抵抗に遭う。
一度退き、再度進む。
「見なさい……」
男が女の足首を掴み持ち上げる。
女の腰が浮き、結合部が女の目前に来た。
男の目が、女に男との繋がり部分を見るよう促す。
「これが女の“しな”なのです。男の“剛”を跳ね返すのではない、受け流すのでもない……受け入れ、内包し……」
男から突き出た鋼のような幹が、女の脚の中央から小刻みに出たり入ったりを繰り返し、その全長がみりみりと女の中に入っていった。
「そして、自分のものにするのです……」
男が最後に真下に一突きすると、男のが根元まで埋め込まれ、男と女の陰毛同士が交りあった。
「いやあぁっー!」
今や、あの目を見張るような巨大な肉棒は、小さな女の中にすべて納まった。
女の首が外側に折れる。
元に戻る。
首が左右に激しく振られる。
女の腰を浮かせながら、男の腰が上下にゆっくりと動き出した。
女の秘口をめくり上げ、そこから肉棒が引き抜かれ、先端だけを埋没させたところで止まり、女の割れ目の縁を巻き込みながらまた中に入っていく。
何度目かの突き入れで、女の中はこなれ、男の形を完全に覚えたようだった。
女の肉壁が、男の行き交う動きに合わせ、いつのときもみっちりと接着する。
男の上下の動きが早くなる。
女の潤みが増す。
粘着質な音がし出す。
それとともに男の先端が更に女の奥へ、突き進む。
「んぐぅっ……ううっ……はうぅっ……」
女の口からは押し殺したような息が吐き出された。
女の奥が棍棒の先でつぶされる。
何度もつぶされる。
「はあっ! ああっ! ああぁっ!」
声が高く変わる。
「見なさい……ひとの身体で、女の中以外、これほどの激しい突きを受け留めるものはないのです。そして、女はそれを受けながら、自分を更に高みに押し上げようとするのです。女とはそういうものです。それが女の“しな”であり、強さなのです。さあ、それを知るのです!」
男が女の足首を降ろす。
女の片方の太ももを跨ぐ。
女が横になる。
男は女のもう片方の脚を抱える。
そのままの体勢で男は腰を送り込む。
男の先端が今までと違う奥を擦り上げる。
「はあっ! ああっ! あああっー!」
男は抱えていた脚を降ろすと女を俯せにした。
女の腰を引き上げる。
女が四つん這いになった。
男が背後から女を責める形になった。
男はこの一連の動作を、女の中に埋め込んだまま行った。
男が、女の背中を内部から押し上げるように突き刺す。
「ああっ! そんなっ! お師匠さま! わたくし、このような獣の姿勢など……いままで……ああっ!」
男は女の細い腰を掴み、女の引き寄せと腰の送り出しを合わせ始めた。
「これは、女が認めた男によって、女が自分を最高の高みへ導くための最後の姿勢……」
男が突き上げるたびに、わずかだが女の腰が浮き上がる。
女は瞳を閉じて、込み上げてくる何かに耐えているようにも見えた。
首を横に振る。
畳に女の爪が食い込む。
「さあ、女の最後の形になるときが来ました。剛である男をすべて受け入れ、自分のものとし、そして、高みを目指すのです」
男の下腹部が、女に密着するたびに皮膚を叩く音が稽古場に響く。
「いやっ! お師匠さま! 怖い! わたくし……ああっ!」
男の動きが一段と慌しくなり、女の下を向いた乳房が前後に激しく揺れる。「ああっ! お師匠さま! なにかが、なにかが、来ます!」
「そう、私の合図とともに、昇りなさい……合図は、女であれば、わかります……さあ……」
男は女の更に奥へ奥へと打ち込むように、女の腰を掴み、一層強く突く。
男の激しい突き上げに徐々に女の身体は後ろにしなっていく。
眉を寄せ、半開きの女の口からは断続的に高い声が発せられた。
「さあ、もうすぐです! 参ります!」
「はうっ! お師匠様! ああっ! 来ます! ああっ! 来るっ!」
男は女の尻をがっしりと掴むと、最後に一度深く腰を入れ込み、その激しい動きを止めた。
その瞬間、女は首が後ろに反り、口からは声にならない息が吐き出された。
女の身体ががくがくと震える。
やがて、その動きが止まると、女の張りつめていた身体から力が抜けるように、前のめりに崩れ落ちた。
男が女の中から抜け出た。
男が立ち上がり、脱いだ着物を肩に羽織った。
「それでは次、お登勢さん、お千代さんと同じところからはじめてください」
濡れた女の瞳には、十人ほど正座した中から、一番若い女がおずおずと立ち上がる姿が映った。

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